遊歩百景

書き物をします。

自罰

 順調に生活している人々のことを、妬んだり、羨んだり、逆恨みしたりしないよう、自らを抑え込むのも、楽ではない。それらの感覚は、不作為的に生まれるものである。根が張られる度に、自分の肉ごと腕ずく引き抜くその痛さよ!穴ぼこだらけの土壌を眺むその虚しさよ!この期に及んで善人ぶろうとするこの浅ましさよ!呪っても、呪いきれない。すでに取り返しのつかないほど醜くなっているというのに。