遊歩百景

書き物をします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

2nd album goodbye リリースしました

2nd album goodbye https://linkco.re/YVYGPSvd 11/7より配信開始しております 各種ストリーミングサイト・販売サイトにてご利用いただけます よしなに…

café (goodbye)

ちりんとベル ノイズ孕んだモノクローム ちりんとベル 冗長な背景は憂いを孕む 亡霊みたいに逍遥してみるふんわりと ちりんとベル 語らう葉未明の露の去りし匂い 狂想のような感応は否応ない 畢竟思い出の手に囚われているまま ちりんとベル 横溢している気…

somnambulism (goodbye)

もう隷従しよう無為に 永遠に覚めないように 疾うに無い 病患ってしまい 狭い独房の中微睡みが襲う 恋情にさえ近いグラグラ煮える怨恨に燻され 矢庭に腰を上げる 創傷を舐め合っていた 同胞の匂いさえも嫌い出し 半死半生の屍面を提げ昧爽に震え ありやしな…

tRip (goodbye)

馬鹿で無礼な診断は ご遠慮願いたいね 意味合いを云々したり 倫理トークはもううんざり 何か暴いたような顔に なっちゃうのも滑稽ね そこらのお偉さんよりは 良識持ち合わせているつもり トンズラこきたくって もうしょうがないね とか言ったりしないで莞爾 …

amber (goodbye)

揺曳している水面 映りこんだ山影 東天紅の打つ 冗長に流る大気 悠久の時間を 賞翫していてよ ねえ永遠に行かないで 微笑みを抱いて 2nd album goodbye https://linkco.re/YVYGPSvd

ivoly (goodbye)

柔く膝で組んだ 白皙の手 月の訳で仄青く浮かんだ どうもしないよ 雷雲も凪いだよ 何も心配しないでいいよ 触れてしまえば 剥離しそうな頬 その薄い皮膚の裏は何が通う 底意地悪く訪う 夜半と朝の逢瀬 寒くならないように抱擁しよう ラララ… ねえ永遠に行か…

dafuq (goodbye)

相性が合わないのか?怨嗟なのか? いないもの扱いしても取るモンは取る 間違い犯しているのか?邪推なのか? 罰ないし税のどっち その反応は? グロいちょっかいべらんめえ トロい回路てやんでえ モロい追従おきゃあがれ チョロい情操べらぼうめ 公明正大な…

花と刺青 (goodbye)

愛し呪う業の灼く 治癒不能の後遺症に どう対処しようもないまま 青黒い花弁のように散る刺青を 大事そうに舐める 目の裏を刺す青い陽 膿漏しているような脳漿 なんか今電話ブルったような? 当分ほかったまんまおこう 家にさえ居れば 隠蔽しないで済む 大腿…

Blar, Blar, Blar (goodbye)

綿々と背負う 掻痒誘因しているのは去りし日の岩層 綿々と背負う 眩暈同伴して刻みゆく年輪 辟易せむBlar, Blar, Blar 付和雷同にBlar, Blar, Blar 笑み付帯してBlar, Blar, Blar 余罪の暴利 膨張せむBlar, Blar, Blar 一気呵成にBlar, Blar, Blar 直情なるB…

仄灯り (goodbye)

白い怨霊が攫ったというのか 宵の残光や匂いのように 明朝横溢する空疎さを吸い 口唇の上の重みに また動揺してしまう もっと明るい場所でいられたらいいよね それなら冷え切っちゃってるスープはもう片そうね 小さい伴類がこさえたというのか 山麓を覆う濃…

螺旋階段 (goodbye)

払暁の青い陽光の 暴いてゆく居間 ご愛用のカップの破片 胡乱に見遣る 両膝抱く細く白い腕 可哀想になって 恍然と愛憎の融和擁した 文句のよう 模造のよう (だけどどうしようもない) 文句のよう 模造のよう (だけどどうしようもない) 文句のよう 模造のよう …

Apoptosis (goodbye)

おんなじモンも んーん 何もまるっと違うの 予防張ってんの んーん どっち道入り用の装備 哀悼の意 莞爾と笑って奉じよう 注いでみたって んーん 何も萌芽しやしないの 飲み下したって んーん 腹壊しちゃうオチよ 哀悼の意 莞爾と笑って奉じよう 可哀想ぶっ…

face (goodbye)

愛想ない暗い細い目でしょう 蓋し眩いその後光のせい 乃至舞狂う拝し通しの 後塵のせいなのかも知らん 洒脱な格好して汗して 承認されるのを待つばかりが 能だって言うのかい まんまと虚栄に憔悴して 痴態呈し自尊心損なうのが お似合いと言うの ねえ打擲し…

soak (goodbye)

点ぜらるその汚水は浸潤を止まず 瀰漫の末綿を染めるでしょう 洗えども落ち得ない 尊大なるその汚水は陽光を浴び 明朝の地息となるでしょう 暴れども払い得ない 纏綿したるその汚水は容喙を図り 光源まで水位を増すでしょう 照らせども達し得ない 掻痒は止ま…

納棺 (goodbye)

野鳥の群れが騒いで 森林の影揺らめいた 今日が最後の会える日 ママが額をなぞった 皆んながそれに続いて 柔らかい目で触れていった 僕の手にはやっぱり まだパパの手は大きいや そして静まり返った中 すすり泣く声が響いた 納めた花も綺麗なのに なんだか妙…

Some more? (goodbye)

ウヰスキーの氷が鳴り 身を解いた空調の功罪 何のサイン感受したんだろう 笑みが浮かんで 一思いに仰った お体裁守衛している愉悦 もう満面に湛えて 自分は君はって説いて 万事所有している気 愛らしいシャネルやら耳環で ふさわしく仕立てて 爛々目が希求し…

where are you? (goodbye)

where are you? 胡乱げな当為やら御教養排除して ドープな音色だけ酔いたいの 放り込んだ氷を白い歯で砕いて 無抵抗の耳環へと吹っかけた 野暮ったく湿りきった伝票放置して 茹だりそうな街路へと繰り出せば ちゃんと入れといた積もりのポケットの鍵だけ見え…

狂人

かつて、私は狂人であった。人に好かれようなどという、不相応な妄念に取り憑かれ、七転八倒、その様は、あさましく、愚劣で、飢えた野良犬でさえも、眉を顰め唾棄するであろうほどのものであった。醜く笑い、おどけ、平身低頭した日々に、いったいいくらの…

手紙 (愚者礼賛)

手紙 久しぶりにお手紙を差し上げます お元気ですか 私はというと眠られない日が続いています 不躾とは承知しておりますがどうか 私の悩みを聞いていただけますか 私はひどく疲れたのです 近頃日を浴び飯を食う度生きることが無性に 浅ましくばかり感ぜられ…

烏 (愚者礼賛)

烏 ささくれ爪で引きやった 真っ赤な命が膨らんで じくじく痛むその口に吸いついてみた 煮崩れかけてる夕焼けが べっとり広がり貼り付いて 手を振る少女の影法師 隣で曲がった 猫らの脅嚇 枯葉の衣擦れ 連れてって 気付かず呟いた 一羽烏がぱらりと飛んだ 撓…

僕はもう誰にも (愚者礼賛)

僕はもう誰にも 白いカーテンを開いた 光が舞い込んで 注いだ水で戯れた いつか君が褒めてくれた 気まぐれな髪型 あの日みたいに再現してみよう 慌ただしい街を抜けて やっと探し当てた君は いつよりも誰よりも ずっと綺麗に笑っていた 馬鹿みたいだ あれほ…

可変妓楼 (愚者礼賛)

可変妓楼 雑な作りの秘密ね 月夜を引き延ばしたような 浮かぶ明かりは頼りない 今宵の価値をあらためるにも 何を隠し何を避けて何を求め何を守るの 耳元で吐き捨てた息の熱飲み下して 薄っぺらな安い膜にすがりついて糸を繋いで 下らない月並みな指切りする…

魑魅飼い少女 (愚者礼賛)

魑魅飼い少女 燦々だ!雨上がった 目覚ましは肩すかし小鳥が鳴く 鏡さんのぞき込んでお粉はたいて ちったぁ、ちったぁってのたまった パルパラリラ パルパラリラ あたし泣いてもダメなんです パルパラリラ パルパラリラ フリルのひだ知らん顔 讃嘆だ! 目を…

地獄行きの唄 (愚者礼賛)

地獄行きの唄 お上様御成だ蚊よりしげく猛る羽音呪わしい 一同渋面ご挨拶 知らぬ顔で持ち場着けば安らぎへと運び給へと 両手を合わせて申し入り しかじかしてこの輩甚だ不遜 今こそ裁きを悪辣な如才に下さむ ぐらりと業火が揺らめく焼き場 義理なし者には似…

present (愚者礼賛)

present 便りもないままに 木々の色が変わる 身体を伝っていく 冷気に遊ばれている 笑わなくても 時間は流れ この時さえも 私じゃないものが膨れてく 知らないふりを したい訳じゃない 無知な優しさ せめてまだ感じていたいだけ 可愛くあるうちに(その間に) …

Diver (愚者礼賛)

Diver か細い足先を伸ばして ミルクの薄膜を割るように 凪いだ水面を乱す 優しい引力にひかれて 意識を打ち眺め漂って このまま帰ってゆく 気泡に映り込むかの現世 それごと飲み下し悶えて いっそ瞼を閉じる 汚れた呼気を皆吐き出して 細胞一つずつ冷めやっ…

夢に夢見し五里夢中 (愚者礼賛)

夢に夢見し五里夢中 呆れ果てて放り 例の悔いがいざりよりけり 若き日々は遠い 誕生以来の老いた兵なのさ 窓を開ききって 何も捨てて生き返れたら 都合よくてsorry 青い鳥待ちオレの悪しき癖 ああ妬いちゃうないつまでも 夢の中でお前を抱いたら 冷たい笑み…

六本木~摩天楼に咲いた夢~ (愚者礼賛)

六本木~摩天楼に咲いた夢~ ここは六本木さ誰もの憧れ 熱き夢を語った誰かの片割れ 飛び交う愛憎シーン 落ち合うお偉いさん 夜を裂く艶然ボイス 身一つじゃ足りやしない 浮かれた観光人 つまずくお嬢さん GPSも狂乱す 導け彼処に 狐狸の類につままれたような…

指 (愚者礼賛)

指 指が背中なぞって なにか僕に伝えた 柔く華奢な形状さえ 気のせいか僕は感じた 緩慢な遊戯が続いて この神経を嬲った 暗く佇んだ部屋で これだけが意味を持った 指が胸をなぞって 危険な摩擦生じた 呼吸に乗せて蠕動し 白い蛇のようだった 散漫な遊歩がや…

original imitation (愚者礼賛)

original imitation everybody 今日も肝心なところ everybody 虚妄見えないフリして乗り込んだ 夢を運べよ護送車 everybody 構想まばゆい暮らし everybody 消耗明日の英気を養おう 箸を運べよ功労者 誠実が美徳だなんて 勘違いして いい喰いもんにされてんだ…