遊歩百景

書き物をします。

café (goodbye)

ちりんとベル ノイズ孕んだモノクローム

ちりんとベル 冗長な背景は憂いを孕む

亡霊みたいに逍遥してみるふんわりと

ちりんとベル

語らう葉未明の露の去りし匂い

狂想のような感応は否応ない

畢竟思い出の手に囚われているまま


ちりんとベル 横溢している気怠い濃霧

ちりんとベル 陰陽の往来は苛立ちに絡む

耄碌したように徘徊してみるだんまりと

ちりんとベル

無作為的な遊歩にもついに飽き

不意に顔を上に向けるとまた見える

何の因果なのでしょう辿り着いてしまうのは


もう帰りたいっていうだけなのに

あなたのマグについ注いでしまう


もう消え去ってしまいたいはずなのに

あなたのしょうもない抱擁が欲しい

 

2nd album goodbye

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