遊歩百景

書き物をします。

歌詞

紅に散りゆく命は この斜陽に染められたの? 手に入れ得ないものを欲して 憧憬の炎に燃え 恋情は墨のそれに如く 妖艶な疼痛を蒔いて走り 酔いしれる感情と意識に 己が美を想わせ染む さあでは 私の身はどのような色味を 映じているでしょう? うつせているで…

Trick or Trick

Tick-tack, tick-tack 夜の足音がするよ ちっちゃい影が バスケット手にさまよいだすころ Knock-knock, knock-knock ドアを叩いてはいないよ 隣にもういるよ 揺れる尻尾に気づいた? 身体が熱く痺れるでしょ? キャンドルの火が溶かす特製のアロマ 知らない…

♡^5

Love Love Love Love Love この塩梅じゃトゥーマッチ? 左様な法はない ふわふわの恍惚感で 一切占領しちゃいたい次第 恨めしいくらいの晴れ 思考はどうも不鮮明 次会うまでの日数を 錠剤の減りようで勘定するの なんであろうと歓迎しよう アクアリウムもレ…

シュシュ

シュシュ なでう幻惑已まんの? 催眠用にあつらえた五円玉硬貨のよう 感情膿漏し朦朧 損害の状況はさも眉間で喰らう裂傷かのよう ふんわりゆるく結えんのがええ 折り目やらなんか付きゃあせん 無作為にものす壮観な書簡に捺そう落款を 変な都合のいい妄想を…

overslept. (wavelet)

不穏な暗礁に乗る 久遠の実相 纏繞を為す暁光 尾籠さを暴く明眸 円環状の断章に潜む 未曾有の病症 矮小なる褒賞 寸毫値しようもない 遠い安寧の音を追い 老獪なる傀儡の糸を払い 逃避行をしよう 台無しになった一切を置いていこう 深部へ行かん 甘い倦怠感 …

vampire (wavelet)

宵の今に化そうvampire 白い首筋に咲いた紅 不完全な笑みでいい乾杯しよう 永劫奪うのは他の手に因らないように 月光の染む蓮の香を喰らい 犇いた蠢動の気配 ふいに嘆息がひとつ漏れ出で キャンドルの灯も潰えた 遠吠えが静の統制を裂いて肥え太る そんな騒…

tear drop (wavelet)

暗い想念が合わせ鏡のように際限なく 襲いくるんでしょう? 苛むそれらは 思い出を敷衍しているに 過ぎないんだそうな そりゃ真偽のほどは分かんないけど 背負い込んでいる全ケース 自分ばかり悪いんじゃないって もう薄々感づいているんでしょう? 呑み込ん…

盲管銃創 (wavelet)

万朶の花弁にさえも如けり 豊饒に過ぎる明眸 嗚呼いでや 玉容は瑕瑾もない 目線合えど弁疏のしようもない 華奢な肩の重みやらを 受ける度背を駆け抜ける不徳 体温をさも盗人かのように掠める 安堵しようもないような 光輝を放つ銃口 這う舌の蠕動に濡れ 鮮烈…

ours (wavelet)

スッと通りゆかない コームの目を睨み 嘆息をつく憂鬱なモーニングルーティン 時計がわりのニュースを消して トーストで軽く済して ちょっとでもいい想像してみてよ 何の用もない癖に一張羅で街へと繰り出してみよう 変にもつれ合い大笑いしよう 透明にしか…

chu-chu (wavelet)

chu-chu 思考回路は散漫 いらん想像連発して柔さが分かりゃせん chu-chu 可愛い顔は爛漫 瞠目したって内情の方は見えやせん 懊悩は已まん 十五時半のタリーズ 溶解するクリーム ストローに移るラメ入りのリップ 先刻より妙に脚が当たるのは 偶然なんでしょう…

Day2 (wavelet)

果敢ない微笑に添える用の花を 暗中に探し続けているような 果てのない渉猟に 見出す幸運の合図は 無上の一巻の終わり さあ手を繋いで性懲りもない 出鱈目な社交ダンスを踊ろう 昨日の今日も構いやしないよ また朝を迎えられますように 寝足りない10時 シー…

『ingの終わり』 (wavelet)

水路に如かんばかりの相性の様相 かえって異様なくらいに好候 今が完璧に近いほどに怖い いつ何時失うとも知れないと 煩悶は離れないさも溶接みたいに 要領よくいなせない現状が痛い この愚直さを愛の要件と言えるの? ろくすっぽ己さえ知らん癖して もうそ…

ta-pi-ra-pi (wavelet)

損なうことはないと思っていた ついに与えられた救いと そう信じていた 確かにあった愉快さを また欲しているのに それを得るための手段が お互いに見えていない 遠くに旅行しようとも 下手なジョークを弄しようとも 気を遣わせてしまうのみ さも底のない汚…

よろめき (wavelet)

浅い夢は海泥 残影が纏繞して まどろみの破れるあわいに 揺れる微笑に覚えず いつかのそれのように触れる カーテンを開いて 差し込んだ陽を受け 絵画のように遠ざかりゆく美をつい 呆然と見送ってしまう コールバック、伝言はない 時間を示す表示のみが目に…

bottle ship (wavelet)

星座の間に潜む 淡く霞みゆく童夢 どうしようもないこの俺を ねえどうか拐えよ 大気のあわいに覗く 無数に散る童夢 若い骸を詰め込んで ふっと吐息で放そう 平穏を願う癖して 性懲りもない言明で 台無しにしたりして 柔い腕のうちで 目を閉ざし揺曳する 妄想…

籠鳥 (wavelet)

鉄格子の間隙より 差し込んだ陽光に目を覚まし 干上がるような喉を 塵埃の浮く水で辛うじて潤す 罪状は一体何か 見当は枚挙に暇がないが 仮令何万回詫びようと 間違いは撤回不能でしょう 与え奪う希望の明滅 翻弄される尾籠な浮沈は芸か 生も死もえ選ばず 惰…

蕩尽 (wavelet)

大気を裂いて唸る光陰にもう 衷心よりビビっちゃって心停止しそう 気づきゃみんなその全盛を終え 胡乱に蛇行する一炷の煙を吐く燼余と化す 瞬間々々に一体何を為した? 滑稽なショーの主演張って受領する 二足三文に縋る腕は折れそう 自明と無縁の時間性のポ…

Drops In The Ocean (wavelet)

列車の辷る音が烟る遠く 白く淡い印象を胸に落とす 輪郭は間断もなく溢れ落つ 左手に掴んだ細い砂のように 水泡が破ぜゆく 貝殻が遊ぶ あらゆる情景が 深く還り融和する しょうもない冗談に 苦笑していた顔 残滓を追い掬えど 灼ける胸は潤えない あの去し須…

rule (wavelet)

万物を司る ア・プリオリなルール その完全性は 知り得ないなら 青白いベッドルームで 悴んだ手に触れる 柔らかい熱も 所詮は蜃気楼というのか 存在や時間の彼岸に 思いを馳せたりはしないかい? 生や死は始発や終点を意味してはいない え去らぬ 永劫に また…

café (goodbye)

ちりんとベル ノイズ孕んだモノクローム ちりんとベル 冗長な背景は憂いを孕む 亡霊みたいに逍遥してみるふんわりと ちりんとベル 語らう葉未明の露の去りし匂い 狂想のような感応は否応ない 畢竟思い出の手に囚われているまま ちりんとベル 横溢している気…

somnambulism (goodbye)

もう隷従しよう無為に 永遠に覚めないように 疾うに無い 病患ってしまい 狭い独房の中微睡みが襲う 恋情にさえ近いグラグラ煮える怨恨に燻され 矢庭に腰を上げる 創傷を舐め合っていた 同胞の匂いさえも嫌い出し 半死半生の屍面を提げ昧爽に震え ありやしな…

tRip (goodbye)

馬鹿で無礼な診断は ご遠慮願いたいね 意味合いを云々したり 倫理トークはもううんざり 何か暴いたような顔に なっちゃうのも滑稽ね そこらのお偉さんよりは 良識持ち合わせているつもり トンズラこきたくって もうしょうがないね とか言ったりしないで莞爾 …

amber (goodbye)

揺曳している水面 映りこんだ山影 東天紅の打つ 冗長に流る大気 悠久の時間を 賞翫していてよ ねえ永遠に行かないで 微笑みを抱いて 2nd album goodbye https://linkco.re/YVYGPSvd

ivoly (goodbye)

柔く膝で組んだ 白皙の手 月の訳で仄青く浮かんだ どうもしないよ 雷雲も凪いだよ 何も心配しないでいいよ 触れてしまえば 剥離しそうな頬 その薄い皮膚の裏は何が通う 底意地悪く訪う 夜半と朝の逢瀬 寒くならないように抱擁しよう ラララ… ねえ永遠に行か…

dafuq (goodbye)

相性が合わないのか?怨嗟なのか? いないもの扱いしても取るモンは取る 間違い犯しているのか?邪推なのか? 罰ないし税のどっち その反応は? グロいちょっかいべらんめえ トロい回路てやんでえ モロい追従おきゃあがれ チョロい情操べらぼうめ 公明正大な…

花と刺青 (goodbye)

愛し呪う業の灼く 治癒不能の後遺症に どう対処しようもないまま 青黒い花弁のように散る刺青を 大事そうに舐める 目の裏を刺す青い陽 膿漏しているような脳漿 なんか今電話ブルったような? 当分ほかったまんまおこう 家にさえ居れば 隠蔽しないで済む 大腿…

Blar, Blar, Blar (goodbye)

綿々と背負う 掻痒誘因しているのは去りし日の岩層 綿々と背負う 眩暈同伴して刻みゆく年輪 辟易せむBlar, Blar, Blar 付和雷同にBlar, Blar, Blar 笑み付帯してBlar, Blar, Blar 余罪の暴利 膨張せむBlar, Blar, Blar 一気呵成にBlar, Blar, Blar 直情なるB…

仄灯り (goodbye)

白い怨霊が攫ったというのか 宵の残光や匂いのように 明朝横溢する空疎さを吸い 口唇の上の重みに また動揺してしまう もっと明るい場所でいられたらいいよね それなら冷え切っちゃってるスープはもう片そうね 小さい伴類がこさえたというのか 山麓を覆う濃…

螺旋階段 (goodbye)

払暁の青い陽光の 暴いてゆく居間 ご愛用のカップの破片 胡乱に見遣る 両膝抱く細く白い腕 可哀想になって 恍然と愛憎の融和擁した 文句のよう 模造のよう (だけどどうしようもない) 文句のよう 模造のよう (だけどどうしようもない) 文句のよう 模造のよう …

Apoptosis (goodbye)

おんなじモンも んーん 何もまるっと違うの 予防張ってんの んーん どっち道入り用の装備 哀悼の意 莞爾と笑って奉じよう 注いでみたって んーん 何も萌芽しやしないの 飲み下したって んーん 腹壊しちゃうオチよ 哀悼の意 莞爾と笑って奉じよう 可哀想ぶっ…